海に行かなかった9月
永遠の夏

それは 雨の降らない日が続いた三日目
砂浜に打ち上げられた縞模様の貝を合わせたら
二人に 永遠の夏を 授けるというもの

そして 二人で向かう砂浜
君と探す真珠貝
やっと見つけた二つの貝殻を
合わせる前に
波が君を連れ去った

一人残された僕は
毎年夏になると 海岸横に 暮らし続けた
あの日から、、、僕は
年齢を重ねることを鎖された

毎年、、9/11になると
あの日の 二人の場面を
再現している

もう 何年も  19の夏を 繰り返している


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