へなちょこ桜〜東大へ行こう〜

この話は、真剣な受験ストーリーではございません。

健にマジックハンドで足を捕まれた日から5ヵ月が過ぎた。




12月。




クリスマスに正月、これからやってくる楽しい行事は、一般的に受験生には関係ない事とされている。




あれから健は、必死で私のスパルタ授業に付いて来た。




私があいつに知識を与える度に｢へぇ〜｣と懐かしい声が響き渡ったが、それを除けば、あいつはよく頑張ったと思う。



きっと東大は無理でもどっかの大学には引っ掛かるであろう学力を身につけたはずだ。