見えない笑顔
―――………



『佐久間っ!』


担任がなぜか授業中私を呼びにクラスまで来た。


『ちょっと来い』



―――――……………



『落ち着いて聞け。お母さんがさっき病院に運ばれた。お父さんが迎えに来るからお前病院にいってこい』


『…お母さんって私の…?』



『…あぁ。病状もなにもまだわからないらしいが…』


『……ッッ…――』



いきなりの状況を理解出来ない私は泣き出してしまった。



パニックと言った方が正しいかもしれない。



父が迎えに来て、やっと『現実なんだ…』と理解出来た。
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