さよなら、もう一人のわたし (修正前)
「あのあなたの名前は?」
「名前言ってなかった? 俺は成宮尚志。こいつの兄だよ。よろしく頼むよ」
あたしは深々と頭を下げた。
千春はちょっと待っていてと言い残すとそのまま部屋を出て行った。
あたしは一人で帰ると言おうとしたが、言い出せなかった。
部屋の中にあたしと尚志さんだけ残された。
あたしは彼をちらっと見る。
千春の兄だけあって、彼の顔も十分整っていた。
どちらかといえば男性的というよりは中性的な雰囲気を出していた。
長い睫毛に、切れ長の瞳。涼しげな目元。通った鼻筋。
テレビに出てくるその辺りの俳優よりも整っているのではないかと思っていた。
「名前言ってなかった? 俺は成宮尚志。こいつの兄だよ。よろしく頼むよ」
あたしは深々と頭を下げた。
千春はちょっと待っていてと言い残すとそのまま部屋を出て行った。
あたしは一人で帰ると言おうとしたが、言い出せなかった。
部屋の中にあたしと尚志さんだけ残された。
あたしは彼をちらっと見る。
千春の兄だけあって、彼の顔も十分整っていた。
どちらかといえば男性的というよりは中性的な雰囲気を出していた。
長い睫毛に、切れ長の瞳。涼しげな目元。通った鼻筋。
テレビに出てくるその辺りの俳優よりも整っているのではないかと思っていた。