さよなら、もう一人のわたし (修正前)
 あたしが帰ろうとすると、千春が送ると言い出した。

「大丈夫だよ。送ってもらわなくても」

「いいよ。どうせ買い物行かないといけないしね」

 千春はそう言うと、あたしの肩を叩く。

 ちょっと変わった子だけど、いい子なのだろうと分かる。

 あたしは尚志さんを見た。

 彼に頭を下げると、家を出ることにした。
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