さよなら、もう一人のわたし (修正前)
 千春はあたしを見て笑っていた。

「他に何があるのよ。立ち話もなんだから、家に来る?」

 あたしは千春の言葉に頷いた。

「これなら昨日、話をしておけばよかったわね」

 彼女はそう言うと、苦笑いを浮かべていた。



 あたしは昨日と同じように千春の家に行くことにした。

 彼女は鍵を開けると、家の中に入った。

 彼女は靴を脱ぐと、スリッパを出してくれた。

 あたしはそのスリッパを履く。

「二階に来てくれる?」

 あたしは千春についていくことにした。

 彼女が案内したのは、二階の一番階段の近くにある部屋だった。

 その扉をゆっくりと開ける。
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