さよなら、もう一人のわたし (修正前)
「まだ。動かせたら家に連れて行くつもりだから」
あたしは千春の傍に駆け寄った。
彼女は熱っぽい瞳であたしの姿を見つめている。
「京香?」
「熱があったなら、言ってくれればよかったのに」
「……ついさっき、気づいたの。朝から何かおかしいなとは思っていたけど。だから、体調が悪くなる前にお兄ちゃんに迎えに来てもらおうと思ったのに。ごめんね」
だから、何も言っていなかった彼女が自分の兄を呼んだのだろう。
「気づかなくてごめんね」
「千春の看病は俺がするから、君は外に出ていたほうがいい」
「どうして? あたしだって」
千春のことが心配なのだ。
「……風邪が移ったら大変だからだよ」
あたしは千春の傍に駆け寄った。
彼女は熱っぽい瞳であたしの姿を見つめている。
「京香?」
「熱があったなら、言ってくれればよかったのに」
「……ついさっき、気づいたの。朝から何かおかしいなとは思っていたけど。だから、体調が悪くなる前にお兄ちゃんに迎えに来てもらおうと思ったのに。ごめんね」
だから、何も言っていなかった彼女が自分の兄を呼んだのだろう。
「気づかなくてごめんね」
「千春の看病は俺がするから、君は外に出ていたほうがいい」
「どうして? あたしだって」
千春のことが心配なのだ。
「……風邪が移ったら大変だからだよ」