sunny*




今日もおなじように
7時の電車にのろうと
わたしは仕事が終わるなり
足早に駅へと向かった。





「ゆか……?」



あれ?まただ

昨日とおんなじ
シナモンみたいな懐かしい声が
はやく家に帰ろうと思っていたわたしの足を止める。






「だれ…?」


今日は昨日みたいな大雨じゃなかった

梅雨の時期にはめずらしくからりとした晴天。

くつもよごれていなかったし

風もふんわりと駅のそばのパン屋さんのあまいにおいを運ぶ程度だった。


だから気が向いたのかはわからないけれど
わたしは声の持ち主探しをはじめた




だれ…だろう

だれ…だったっけ

あの声…

わたし知ってるよ




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