皮肉と剣と、そして俺Ⅱ


エイダは異世界に飛ばされながらも懸命に自分の居場所をつくり、自信を持って生きているナオトに心を打たれた。


自分も、ナオトのように生きたい。
いや、生きてみせる。


そう思った。

だからまずは父と向き合い、溝を埋めることから始めたのだ。


身内を信じられない人間など、人の上に立つ資格は無い。


父がプレゼントをくれとせがむなど、嘘だった。

真実はナオトに自身の弱さを見せるのが恥ずかしかったからだ。
ナオトに自分の脆いところを知られたくなかった。




< 18 / 56 >

この作品をシェア

pagetop