ずっと一緒に…
「ふぇっ…」
美羽は座り込んだまま泣いた。
「俺は霧島隼人[キリシマ ハヤト]」
隼人は美羽の前に座って頭をポンッと叩いた。
「怖…かったぁっ…」
美羽は隼人に抱きついた。
隼人は優しく抱きしめる。
香水の香りがふわっと美羽を包み込んだ。
「そのままじゃ返せねえ」
やぶれた服を見て隼人は言った。
自分の羽織ってた服を美羽にかける。
隼人は美羽をお姫様だっこして自分の車に乗せた。
「俺んちいくから…」
「…」
美羽はさっきの出来事で放心状態だった。