ずっと一緒に…


隼人さんの家は高級マンションだった。


最上階の眺めのいい部屋。


怖かった…


震える体を押さえる。


うずくまっていたら、隼人さんが着替えを貸してくれた。


「シャワー貸すから行って来い」


ぶっきらぼうな言葉とは正反対の優しさ。


嬉しかった。


シャワーを浴びていると、体にいっぱいあざができているのが目立った。


あの男達に触れたところを集中的に洗う。


擦りすぎて肌が赤くなってきてしまった。


シャワーを浴びてから、貸りたスウェットに着替える。


ダボダボだった。


「…ま、いっか」


部屋に戻ると、隼人さんはソファーに座っていた。


「あのっ…ありがとうございます…」


「…ああ…」


隼人は美羽の姿を見て笑った。


「…なっ、なんで笑ってるんですか!!」


「笑ってねーよ」


顔が笑ってるよっ!!


「ゆっくりしてて」


隼人さんはシャワーを浴びにいった。






< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop