ずっと一緒に…
美羽は外の景色を眺めていた。
1人になると…思い出してしまう。
さっきの光景。
腕を見るとあざが残っていた。
体が震えてくる…。
怖い。
美羽はその場に座り込んだ。
この出来事は一生心に残ると思う。
うずくまってると、隼人が部屋に戻ってきた。
「大丈夫か?」
「…はい……」
隼人は美羽の後ろに座った。
「髪…乾かさないと風邪ひくぞ…」
そういって美羽の髪を優しくタオルで乾かす。
優しい隼人の手。
さっきまでの恐怖感がなくなっていった。
やばい…ドキドキする…
心臓の音が聞こえちゃうくらい近い。
「名前…何…??」
「えっ!…桜井美羽です…」
「美羽か…」
湯冷めしてしまって体が冷たくなってしまった。
静かな時間が流れていく。