喇叭空~ラッパゾラ~
僕は誰?
目を開けた。
ゆっくりと。

僕の眼に映るものは
すべて
冷たい金属だった。

僕は何者なんだ?
なぜこんなところにいる?

体を起して自分の手を見る
安心した。
ヒトの手だ。
でも
ここはどこなんだ?
僕は誰なんだ?

ずっとこんなことを考えてる。
僕は今まで何していたんだろう。

僕の体を見る。
裸だった。
でも何なんだこの金属の
建物は

僕は何歳くらいなんだろう?
これからどうすれば―――

ガッチャンッ

誰かが入ってきたようだ
ゆっくりと顔をその人の方へ向ける
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