そして、あれから少しだが、月日がたち、私は立派な成人に。

あの傘は・・まだ持っている。

初恋の人から貸してもらったから、私は捨てられないのだと思う。

今日は、雨。小雨だけど、私は家を出た。その傘を持って。

私は雨が降る日は必ずあの原っぱへ出かける。

期待なんかしても意味ないけど、この傘を返したい、君に会いたいから。








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