オコサマ恋愛
もう、とっくに諦めている恋。
諦めてるんなら、次の恋探しなよって皆にも言われるし、私自身もそう思ってる。
でも、あまりにも瑛都を好きすぎて。
好きになりすぎて。
次の恋を探そうって思っても、その恋心が服についたシミのように消えなくて・・・。
私の邪魔をする。
「なんで、あんな奴に恋なんてしちゃったんだろ・・・」
私って本当、バカだなぁ・・・。
麻耶から逃げて屋上にいた私は、深いため息をついた。
~♪
遠くから私の好きな音楽が聞こえる。
私はゆっくり目を開けた。
辺りは、真っ赤に染まってて・・・。
「あーーーー!!!」