ヤンキー育成高等学校
が、何故か閉めたはずのドアが開き、鬼我利が出てきた。
そろそろと離れる私。やっぱり、妊娠されるのは困る。
親ばかのパパなんて、私が身ごもって帰ってきたら鬼我利を殺しかけない。
「なんで、あんたまで廊下立つのよ?」
「…別に。」
「…あんた、意味わからない。」
ガラッ!
「ぉっ…鬼我利君はたったった立たなくていいからクラス入りなさささい。」
ハゲは、顔を真っ青にして鬼我利に言った。
でもこいつは
「は?こいつだけが廊下なんてフェアじゃねーだろ。俺も話してたんだからよ。文句あっか?」
って言って煙草を吸い始めた。
…廊下で。しかもハゲ先生の前で。
ハゲは「すみませんでした」とろれつの回らない声で言って、再び教室に入っていった。