ヤンキー育成高等学校


ありえない。

「ありえねー。掃除しとけよ。」

着いたのは大きな庭に城みたいな家。庭には、無残にも破壊されているバイクの前で泣く尚人君の姿があった。


多分、いや、多分じゃない。鬼我利の「ありえねー」と私の「ありえない」は意味が違う。


だって


だって


ありえない。


もしかして…

「これ、家……?」

「…おう。ここだとなんだから行くぞ。」

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