ヤンキー育成高等学校
「あの、誰ですか??」
「ん。俺、赤坂春真。一応和希といつもつるんでるんだ。よろしくね。」
「は、はぁ。」
私は、春真君に握手を求められ、素直に手を差し伸べた。
「あ、あっちでゲームしてんのは渡辺瞬。あいつ女嫌いだから文句言われてもめげないでね。」
春真君の第一印象は、優しくて賢そう。黒髪のせいか、そんなイメージだ。
「で、なんで小栗さんを連れて来たんだよ。…鬼我利。」
「…別に。」
「お前が女連れてくるなんて初めてだな。どんな風の吹き回しだ?」
「うぜぇ。春真黙れ。」
「おー怖い怖い。小栗ちゃん気に入られちゃったんだね。」
私が気に入られた?!
ないないないない。こんなじかじょー男に!?
意志とは反して赤くなる私の顔。