ヤンキー育成高等学校
「で、だ~れ~のっ??ニコ♪」
♪あま~ぎーご~ぇ~♪♪~…
尚人の着信音が、あまりにもタイミングよく鳴り響いた。
「あまぎごえとか、着信音やめろよ。」
「かっちゃんにはこの歌の良さなんて分からないよ!!」
ま…わかりたくもないけどな。
そう思い、俺は煙草に火を付けた。
「あ、亜依ちゃんだ。」
…ぁ゛?
「なんでお前が亜依の番号知ってんだよ」
俺でも知らねーのに…。
悔しいけど、それは言わなかった。
…嫌な予感がする。
「んー♪この間、亜依ちゃんがお風呂入ってるとき勝手に登録しといたのっ♪」
「てか、尚人早く小栗さんの出てあげなよ。」
「あっ!かっちゃん勝手に人の携帯に出るなしい!!!」
俺は、とっさに尚人から携帯を奪い耳に当てた。