ビターチョコレート
すると梢が何かを思い出したかの様に口を開いた。
「あぁそれなんやけどなぁ何か直樹らもうカラオケん中に居るんやって。」
あたしらは今日、カラオケですることになっていた。
ちなみに直樹って人が梢の友達らしい。
「じゃあ早くカラオケ行こうや!!」
夏紀はそう言っ歩き始めた。
それに続けて梢も歩き始めあたしは2人続けて歩いた。
そしてカラオケに着くなり、男子のいるBOXに入っていった。
そこには3人の男の子がいた。
ドワ側に座っている人は、栗色のサラサラの髪の毛にくっきりとした二重、なんだかどことなく俊ちゃんに似た雰囲気を感じた。
真ん中の人は、黒髪で黒ぶちメガネを掛けていて、それがとても似合っていた。
1番奥の人は、チャラ男っぽい感じがした。
「なぁ!みんなかっこよくない!?!?」
入るなり、夏紀は言った。
「本間やなぁ!!」
と梢が言った。
あたしもそう思っていたけど口には出さなかった。