ビターチョコレート
「直樹君。何?どうかした?」
あたしがそう聞くと直樹君は言った。
「ボーっとしてたからどうかしたんかなぁって思って!!…なぁ梢、俺瑠美ちゃんと話したいし席かわって?」
「わかった!いいよ♪」
そう言うと梢と直樹君は席を変わった。
「なぁ、アド教えて!」
と直樹君は聞いてきた。
断わる理由のなかったあたしは直樹君にアドを教えた。
直樹君と話しているうちに、話しも合って楽しくなってきた。
俊ちゃんに似てる所も似てない所も色々あった。
直樹君のこと好き?
って聞かれたら、好きやけど、恋愛感情じゃないって答えるだろう。
そういう意味ではやっぱり、俊ちゃんの方がしっくりくる様に思った。
そんなことを思いながら、直樹君と話していると、いつの間にか帰る時間になっていた。
そして直樹君たちと別れて3人で帰っているときにあたしは梢に言った。
「あたし、やっぱり俊ちゃんのこと好きかもしれん。」
あたしがそう言うと梢は優しく笑って「そっか。」と言った。
―――――――――――
―――――――
―――