ビターチョコレート
○嫌がらせ○
さっきはマジで焦った(汗)
だって急に話しかけてくんだぞ?
そりゃ焦るって。
しかもその相手が……
………瑠美だったんだから……。
さっきはあんな事言ったけど俺が瑠美を忘れるわけねぇ。
瑠美は俺にとって家族みたいでそれぐらい大切なヤツなんだから。
なのにあんな風にしか守れねぇのが歯がゆい。
今はドラマとかにも出るようになったけど、俺はもともとモデルだった。
初めはファンも全然いなくて自分が載ってるとこも小さかった。
でも必死に頑張ってるうちにだんだん大きくなっていき、それに比例するかのようにファンも増えていった。
何ページか任されるようになった頃にはファンも結構多くなっていた。
順調にやっていけてると思ってた。
でもそのときぐらいからだった。
不穏な影が忍び寄っていたのは。
それは俺が中3なり3ヶ月が過ぎたある日の事だった。
俺が学校に行くとクラスの女子、何人かが話してた。
家の郵便受けに『ブス』と書かれた紙が入っていたと。