ビターチョコレート
俊ちゃんのことも大事やけどまずは明日から始まる高校生活やな。
友達できるかも心配やしな…。
だって1人だけ関西弁やねんもん!!
それに今さら標準語に直すのもあれやしなあ。
まあ何とかなる…かな?
実際、不安はいくつかあった。
だけど、それほど大きくはなかった。
だって、俊ちゃんとはあの約束があったから。
そんなことをグルグルと考えていると、いつの間にか寝てしまっていた。
でも、このときのあたしは、気付きもしなかった。
そんな淡い期待が脆くも崩れさろうとしているなんて。