□■1曲のラブソング■□
『なんだょ、あいつぅ~。
自分がモテるからってさっ。』
『つくづく、神様は不公平だなぁ…』
取り残された陸と修二は、嵐が去った後のように静まり返った食堂の窓辺で
ポツリとたたずんでいた。
その日の帰り、南斗は夕方の公園のベンチに座って
コンビニで買ったエクレアを食べながら
走り回る子供たちを見ていた。
なぜというのでもなく、ただなんとなく疲れたから。
この後起こることなんて知らないまま、ただ大好物のエクレアを口に放り込んでいた。
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