□■1曲のラブソング■□
南斗は起き上がりながら、背中を痛そうに抑えながら言った。
『ぇ?』
『君を助けたから!
君は俺が公園で休んでたら急に上に落っこちてきたの!
置いてけねぇしケガしてたから、とりあえず連れて帰っただけ!』
『……ぁ…』
その女性は何かを思い出したように、納得した。
『…わかった…!!?』
『……ゎかった……ごめん、なさい。疑って…』
急に素直になった彼女ととりあえず話す事にした。
『ぇぇっと、きくタイミング逃したけど、まず君の名前は?』
『…板倉 亜子(アコ)。』
『年は?』
『19。』
『ぅおっ、同じだっ!!俺も19なんだ。大学どこ?』
『○×△大学。…同い年だったのか。』
『○×△!?俺もそこだょ。法学部。そっちは?』
『経済学部。もうこれくらいでいいだろ。
あたしもう帰りたいんだけど。』