天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「この偽善者!」
乙女シルバーとなった九鬼に向かって、刹那が叫んだ。
「私もお前も!闇から生まれたものなのに、偽善者ぶるな!」
刹那の言葉に、九鬼は悲しく微笑んだ。
「人は、誰も闇の中から生まれる。そして、取り出された瞬間、光に祝福される」
その九鬼の言葉を、刹那はせせら笑った。
「私は、祝福も!光もなかった!取り出されることもな!」
両手を失っていた刹那の肩の付け根が盛り上がると、新しい腕が生えてきた。
「な!」
目を見張る九鬼。
しかし、生えてきた腕は、黒く痛んでいた。
刹那は両腕を回して確認すると、
「腐りかけているけど、動く。捨てなくて、よかったわ」
両手を天に向けた。
そして、月ではなく…空一面を覆いつくす闇に祈った。
「闇の女神よ!私に力を!」
「闇の女神だと!?」
九鬼は、その言葉に構えた。
(闇の女神は、あたしと融合した後…アルテミアにやられたはず)
「ほお〜」
屋上から見下ろしていたアルテミアは、感心した。
「なるほどな」
それから、フンと鼻を鳴らすと、
「面白い!2つの闇の戦いか…」
腕を組んだ。
「アハハハ!」
高笑いする刹那の体に、流星の如く…闇の粒子が降り注ぐ。
すると、腐りかけていた腕の色が変わる。
「させるか!」
九鬼は、月に向かって飛翔した。
全身にムーンエナジーを浴び、それを足元に集中させた。
「月影キック!」
流れ星と化した九鬼の蹴りが、闇の粒子を切り裂き、両手を広げている刹那に向かって落ちる。
倍の大きさまで膨れ上がった刹那の体の中心に穴が、空いた。
九鬼は、刹那の後ろに着地した。
「やはり」
九鬼は振り返り、刹那の体を見た。
やはり…血は流れていない。
「その体の殆どが…あなたのものじゃないのね」
乙女シルバーとなった九鬼に向かって、刹那が叫んだ。
「私もお前も!闇から生まれたものなのに、偽善者ぶるな!」
刹那の言葉に、九鬼は悲しく微笑んだ。
「人は、誰も闇の中から生まれる。そして、取り出された瞬間、光に祝福される」
その九鬼の言葉を、刹那はせせら笑った。
「私は、祝福も!光もなかった!取り出されることもな!」
両手を失っていた刹那の肩の付け根が盛り上がると、新しい腕が生えてきた。
「な!」
目を見張る九鬼。
しかし、生えてきた腕は、黒く痛んでいた。
刹那は両腕を回して確認すると、
「腐りかけているけど、動く。捨てなくて、よかったわ」
両手を天に向けた。
そして、月ではなく…空一面を覆いつくす闇に祈った。
「闇の女神よ!私に力を!」
「闇の女神だと!?」
九鬼は、その言葉に構えた。
(闇の女神は、あたしと融合した後…アルテミアにやられたはず)
「ほお〜」
屋上から見下ろしていたアルテミアは、感心した。
「なるほどな」
それから、フンと鼻を鳴らすと、
「面白い!2つの闇の戦いか…」
腕を組んだ。
「アハハハ!」
高笑いする刹那の体に、流星の如く…闇の粒子が降り注ぐ。
すると、腐りかけていた腕の色が変わる。
「させるか!」
九鬼は、月に向かって飛翔した。
全身にムーンエナジーを浴び、それを足元に集中させた。
「月影キック!」
流れ星と化した九鬼の蹴りが、闇の粒子を切り裂き、両手を広げている刹那に向かって落ちる。
倍の大きさまで膨れ上がった刹那の体の中心に穴が、空いた。
九鬼は、刹那の後ろに着地した。
「やはり」
九鬼は振り返り、刹那の体を見た。
やはり…血は流れていない。
「その体の殆どが…あなたのものじゃないのね」