天空のエトランゼ〜赤の王編〜
そのオウパーツを、エルはぎゅっと胸を握り締めながら、見つめていた。

「オウパーツ…」

そして、彼女もまた呟くように言った。

「何があった!」

戦いが終わり、九鬼が眼鏡を外した瞬間、騒ぎに気付いた教師や生徒達の声が、校舎の向こうから聞こえてきた。






「またか…」

ソリッドが消滅した瞬間、麗華は舌打ちした。だけど、すぐに口元に笑みを浮かべた。

「しかし…それもまた、オウパーツの意志!」

麗華は、廊下を歩く速度を早めた。

「早く一つになりたがっている!」

すぐに足を止めると、天に手を伸ばした。

「真の王に捧げる為に!」

そして、恍惚の表情を天井に向けた。
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