天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「ジェース!本気を出せ!」
玲奈の攻撃に、押されていくジェース。
「くっ!」
顔をしかめると、間合いを取ろうとしたが、玲奈がそれをさせない。
「あたしが、女だからか!」
左手の手刀を、右肘で受け止めたジェースに、顔を近づけると、玲奈は睨み付けた。
「ひかるは、殺した癖に!」
密着した状態で、膝を突き上げる玲奈。
「うっ!」
くの字に曲がったジェースの首筋に、右肘を叩き込んだ。地面に、ジェースは膝をつけた。
「クッ」
そして、離れる玲奈にジェースの手が思わず、上着の中のサイレンスに伸びた。
「どうした?抜かないのか」
玲奈の言葉に、ジェースは下唇を噛み締めた。
「今のお前では!あたしを倒せない!降参し、オウパーツを渡せ」
玲奈がジェースに、左手を差し出した…その時突然、玲奈の後ろに上空から黒い影が飛来した。
「そうよ…。オウパーツを渡すのよ!」
突如とした現れた者の声に、玲奈は反応した。
真後ろに、回し蹴りを放った玲奈は逆にふっ飛んだ。
今度は、受け身も取れずに地面を転がる玲奈を見て、ジェースは立ち上がった。
「玲奈!」
「遅い!」
ジェースが立ち上がった瞬間、突如現れた者は、左足で地面を蹴り、右膝をジェースの鳩尾にまるでミサイルのように叩き込んだ。
「ぐわっ!」
ジェースの口から、血が吐き出されると、くの字に体を曲げながら、後方に吹っ飛んだ。
「ジェース!」
慌てて、ティフィンが飛んできて、ジェースの鳩尾に手を当てた。
「内臓が…破裂してる!?」
ジェースの状態に愕然としたティフィンの後ろから、ゆっくりと高笑いをしながら、近づいて来る者は…頭に鉄仮面を被り、胸と左足にオウパーツをつけていた。
「鉄仮面の女!?」
治療をしながら、振り返ったティフィンの額に、冷や汗が流れた。
「違う…」
ジェースは上半身を起こすと、鉄仮面の隙間から覗かれる瞳を見つめ、
「知らない女だ」
唇を噛み締めた。すると、唇の端から、血が流れた。
玲奈の攻撃に、押されていくジェース。
「くっ!」
顔をしかめると、間合いを取ろうとしたが、玲奈がそれをさせない。
「あたしが、女だからか!」
左手の手刀を、右肘で受け止めたジェースに、顔を近づけると、玲奈は睨み付けた。
「ひかるは、殺した癖に!」
密着した状態で、膝を突き上げる玲奈。
「うっ!」
くの字に曲がったジェースの首筋に、右肘を叩き込んだ。地面に、ジェースは膝をつけた。
「クッ」
そして、離れる玲奈にジェースの手が思わず、上着の中のサイレンスに伸びた。
「どうした?抜かないのか」
玲奈の言葉に、ジェースは下唇を噛み締めた。
「今のお前では!あたしを倒せない!降参し、オウパーツを渡せ」
玲奈がジェースに、左手を差し出した…その時突然、玲奈の後ろに上空から黒い影が飛来した。
「そうよ…。オウパーツを渡すのよ!」
突如とした現れた者の声に、玲奈は反応した。
真後ろに、回し蹴りを放った玲奈は逆にふっ飛んだ。
今度は、受け身も取れずに地面を転がる玲奈を見て、ジェースは立ち上がった。
「玲奈!」
「遅い!」
ジェースが立ち上がった瞬間、突如現れた者は、左足で地面を蹴り、右膝をジェースの鳩尾にまるでミサイルのように叩き込んだ。
「ぐわっ!」
ジェースの口から、血が吐き出されると、くの字に体を曲げながら、後方に吹っ飛んだ。
「ジェース!」
慌てて、ティフィンが飛んできて、ジェースの鳩尾に手を当てた。
「内臓が…破裂してる!?」
ジェースの状態に愕然としたティフィンの後ろから、ゆっくりと高笑いをしながら、近づいて来る者は…頭に鉄仮面を被り、胸と左足にオウパーツをつけていた。
「鉄仮面の女!?」
治療をしながら、振り返ったティフィンの額に、冷や汗が流れた。
「違う…」
ジェースは上半身を起こすと、鉄仮面の隙間から覗かれる瞳を見つめ、
「知らない女だ」
唇を噛み締めた。すると、唇の端から、血が流れた。