天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「く、くそ!」
空中で捕らえられている九鬼は、全身が痺れて、身動きが取れなかった。
どうやら、怪鳥の爪には、毒が塗ってあるらしい。
ある程度、毒に耐性を持っている九鬼だが…食い込んだ爪先から、直接体内に入れられては、お手上げだった。
それに、空中に浮かんでいる為…足場がなく、攻撃しょうにも、踏ん張ることができず…力が入らなかった。
「乙女ソルジャーになれば…」
何とかできたかもしれない。
(やはり…あたしには、あの力が)
九鬼は目だけで、足元を見た。
破壊された壁から見える中西とカレン…そして、浩也の姿が何とか視界に入った。
「!?」
浩也の手に、巨大な銃が握られているのが見えた。
銃口は、明らかに…こちらを狙っていた。
「!?」
驚く九鬼が、銃撃に備えて身をよじるなど…何とかしょうと考える間も与えず、光線は…炎に電流を巻き付きながら、まるでドリルのように怪鳥に穴を開け、上半身を吹き飛ばした。
怪鳥の足だけが残り、地面に落下していく。
「真弓!?」
「くそお!」
あまりに一瞬の出来事の為に、カレンと中西は反応が遅れた。
今、廊下から飛び降りても…間に合わない。
食い込んだ爪に自由を奪われたまま、受け身もとれずに、地面に激突すると誰もが思った刹那…2つの回転する物体が、爪の周りを旋回した。
次の瞬間、爪は粉々になり…九鬼だけが地面に落下していく。
「な」
まだ痺れている為に、受け身は取れない。
どうする…と考えている途中で、九鬼は誰かに受け止められた。
「あ、あ…」
何の衝撃も感じず…まるで羽毛布団に包まれるような感覚の中、九鬼は腕の中で抱かれていた。
「赤星君」
ふわりと、地面に着地した赤星は、腕の中にいる九鬼に微笑んだ。
「浩也でいいよ」
その温かい笑顔に、九鬼は知らず知らずに…赤くなっていた。
空中で捕らえられている九鬼は、全身が痺れて、身動きが取れなかった。
どうやら、怪鳥の爪には、毒が塗ってあるらしい。
ある程度、毒に耐性を持っている九鬼だが…食い込んだ爪先から、直接体内に入れられては、お手上げだった。
それに、空中に浮かんでいる為…足場がなく、攻撃しょうにも、踏ん張ることができず…力が入らなかった。
「乙女ソルジャーになれば…」
何とかできたかもしれない。
(やはり…あたしには、あの力が)
九鬼は目だけで、足元を見た。
破壊された壁から見える中西とカレン…そして、浩也の姿が何とか視界に入った。
「!?」
浩也の手に、巨大な銃が握られているのが見えた。
銃口は、明らかに…こちらを狙っていた。
「!?」
驚く九鬼が、銃撃に備えて身をよじるなど…何とかしょうと考える間も与えず、光線は…炎に電流を巻き付きながら、まるでドリルのように怪鳥に穴を開け、上半身を吹き飛ばした。
怪鳥の足だけが残り、地面に落下していく。
「真弓!?」
「くそお!」
あまりに一瞬の出来事の為に、カレンと中西は反応が遅れた。
今、廊下から飛び降りても…間に合わない。
食い込んだ爪に自由を奪われたまま、受け身もとれずに、地面に激突すると誰もが思った刹那…2つの回転する物体が、爪の周りを旋回した。
次の瞬間、爪は粉々になり…九鬼だけが地面に落下していく。
「な」
まだ痺れている為に、受け身は取れない。
どうする…と考えている途中で、九鬼は誰かに受け止められた。
「あ、あ…」
何の衝撃も感じず…まるで羽毛布団に包まれるような感覚の中、九鬼は腕の中で抱かれていた。
「赤星君」
ふわりと、地面に着地した赤星は、腕の中にいる九鬼に微笑んだ。
「浩也でいいよ」
その温かい笑顔に、九鬼は知らず知らずに…赤くなっていた。