天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「リ、リンネ様…。申し訳ございません」
アイリもその場で、崩れ落ちた。
「フン」
アルテミアは軽く鼻をならすと、ドアに向けて歩き出した。
ドアに近づく度に…アルテミアの姿が変わる。
赤いジャケットが消え、大月学園の制服に変わる。
そして、眼鏡をかけると…髪の色が変わった。
理事長室を出た時には、阿藤美亜に変わっていた。
美亜は分厚いレンズがついた眼鏡を、人差し指で上げると、廊下を歩き出した。
理事長室がある校舎から出て、渡り廊下に足を踏み出した瞬間、横合いから誰かが出て来て、進路を塞いだ。
「知らなかったわ。あなたに、そんな趣味があったなんて」
クスッと笑いながら、アルテミアに微笑んだのは…ここの教師と思われる女だった。
「!?」
思わず足を止めた美亜は絶句した。
「お久しぶりね」
「き、貴様!どうしてここに!」
声を荒げ、殺気立つアルテミアに、女は言った。
「折角化けているのに…そんな顔したら、バレるわよ」
確かに、渡り廊下の向こうには生徒の姿が見えた。
女は、美亜の耳元に口を近づけ、囁くように言った。
「天空の女神様」
「き、貴様!」
女は微笑みを崩さずに、美亜から離れると…そのまま側を通り過ぎた。
「待って!」
美亜は振り返り、女の背中に叫んだ。
「どうやって、潜り込んだ!」
その声に、女は横顔を見せて、
「いい女は、どんな事でも可能なの」
自分の言葉にクスッと笑うと、女は前を向き…美亜が出て来た校舎に入った。
そのまま廊下を歩き、理事長室に入ると…気を失い燃えているアイリとユウリに、手を向けた。
二人を燃やす炎は、女の手のひらに吸い込まれた。
すると、二人は意識を取り戻し、側に立つ女を見上げ、はっとした。
慌てて身を起こすと、跪いた。
深々と頭を下げ、女の名を口にした。
「誠に、申し訳ございません。リンネ様」
アイリもその場で、崩れ落ちた。
「フン」
アルテミアは軽く鼻をならすと、ドアに向けて歩き出した。
ドアに近づく度に…アルテミアの姿が変わる。
赤いジャケットが消え、大月学園の制服に変わる。
そして、眼鏡をかけると…髪の色が変わった。
理事長室を出た時には、阿藤美亜に変わっていた。
美亜は分厚いレンズがついた眼鏡を、人差し指で上げると、廊下を歩き出した。
理事長室がある校舎から出て、渡り廊下に足を踏み出した瞬間、横合いから誰かが出て来て、進路を塞いだ。
「知らなかったわ。あなたに、そんな趣味があったなんて」
クスッと笑いながら、アルテミアに微笑んだのは…ここの教師と思われる女だった。
「!?」
思わず足を止めた美亜は絶句した。
「お久しぶりね」
「き、貴様!どうしてここに!」
声を荒げ、殺気立つアルテミアに、女は言った。
「折角化けているのに…そんな顔したら、バレるわよ」
確かに、渡り廊下の向こうには生徒の姿が見えた。
女は、美亜の耳元に口を近づけ、囁くように言った。
「天空の女神様」
「き、貴様!」
女は微笑みを崩さずに、美亜から離れると…そのまま側を通り過ぎた。
「待って!」
美亜は振り返り、女の背中に叫んだ。
「どうやって、潜り込んだ!」
その声に、女は横顔を見せて、
「いい女は、どんな事でも可能なの」
自分の言葉にクスッと笑うと、女は前を向き…美亜が出て来た校舎に入った。
そのまま廊下を歩き、理事長室に入ると…気を失い燃えているアイリとユウリに、手を向けた。
二人を燃やす炎は、女の手のひらに吸い込まれた。
すると、二人は意識を取り戻し、側に立つ女を見上げ、はっとした。
慌てて身を起こすと、跪いた。
深々と頭を下げ、女の名を口にした。
「誠に、申し訳ございません。リンネ様」