天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「遅い!」
突き出されたピュア・ハートが、カレンの心臓を狙った。
「!」
一瞬の出来事で、回避行動もできない。
「カレン!」
九鬼の姿が消えた。
音速を超えて、中西の邪魔をしょうとしたが、突きの速さが上回った。
それでも、横から中西に蹴りを叩き込み、ふっ飛ばした。
中西を肩で、蹴りをガードしていた。
「フッ。やりおるわ」
その手には、ピュア・ハートはなかった。
「カレン!」
慌ててカレンの方を見た九鬼は、驚愕した。
ピュア・ハートは突き刺さってはいたが…心臓には届いていなかった。
無意識に重ねた手と手で、突きを受け止め…両手ほ串刺しにはなっていたが、胸に刺さった部分は浅く、心臓には届いていなかった。
それに、九鬼の蹴りが、ピュア・ハートをさらに押し込む行為を邪魔したことで、命拾いしたのだ。
「カレン…」
九鬼は、突き刺さっているピュア・ハートを一気に、カレンから抜き取った。
「九鬼…お、お前」
カレンは九鬼の姿を見て、目を見開いた。
「わかっているわ」
九鬼はピュア・ハートの先を、カレンがつけているペンダントの碑石に当てた。
すると、ピュア・ハートは碑石の中に消えた。
命拾いしたが、戦うことができなくなったカレンは、中西の方に顔を向けた。
「厄介な相手だぞ」
「わかっている」
九鬼は頷くと、カレンから離れ、中西に向かって構えた。
「やるというのか?その姿で」
中西は笑った。
「ええ」
九鬼はゆっくりと、拳を突きだし、指を開くと手招きした。
「その癖は、生まれ変わっても変わらんな」
中西は目を細め、
「それだけではない。その無謀さもだ!」
手刀をつくると、一気に襲いかかってきた。
「ま、まゆみ!」
カレンは、動かない両手をぶらんとさせながら、九鬼の背中に叫んだ。
「は!」
九鬼は気合いを込めると、前に出た。
突き出されたピュア・ハートが、カレンの心臓を狙った。
「!」
一瞬の出来事で、回避行動もできない。
「カレン!」
九鬼の姿が消えた。
音速を超えて、中西の邪魔をしょうとしたが、突きの速さが上回った。
それでも、横から中西に蹴りを叩き込み、ふっ飛ばした。
中西を肩で、蹴りをガードしていた。
「フッ。やりおるわ」
その手には、ピュア・ハートはなかった。
「カレン!」
慌ててカレンの方を見た九鬼は、驚愕した。
ピュア・ハートは突き刺さってはいたが…心臓には届いていなかった。
無意識に重ねた手と手で、突きを受け止め…両手ほ串刺しにはなっていたが、胸に刺さった部分は浅く、心臓には届いていなかった。
それに、九鬼の蹴りが、ピュア・ハートをさらに押し込む行為を邪魔したことで、命拾いしたのだ。
「カレン…」
九鬼は、突き刺さっているピュア・ハートを一気に、カレンから抜き取った。
「九鬼…お、お前」
カレンは九鬼の姿を見て、目を見開いた。
「わかっているわ」
九鬼はピュア・ハートの先を、カレンがつけているペンダントの碑石に当てた。
すると、ピュア・ハートは碑石の中に消えた。
命拾いしたが、戦うことができなくなったカレンは、中西の方に顔を向けた。
「厄介な相手だぞ」
「わかっている」
九鬼は頷くと、カレンから離れ、中西に向かって構えた。
「やるというのか?その姿で」
中西は笑った。
「ええ」
九鬼はゆっくりと、拳を突きだし、指を開くと手招きした。
「その癖は、生まれ変わっても変わらんな」
中西は目を細め、
「それだけではない。その無謀さもだ!」
手刀をつくると、一気に襲いかかってきた。
「ま、まゆみ!」
カレンは、動かない両手をぶらんとさせながら、九鬼の背中に叫んだ。
「は!」
九鬼は気合いを込めると、前に出た。