天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「中島!」
あたしは、学校の帰り道を1人歩く中島を追いかけていた。
1人で、帰す訳にはいかない。
中島が化け物に拐われようとしたあの日から、あたしは常に一緒に帰るようにしていた。
本当は、人目もあるし、恥ずかしいんだけど…そんなことを気にしてる場合じゃない。
あたしは、中島を守らなくちゃならない。
その為に、乙女ガーディアンになったんだから。
両手で学生鞄の取っ手を握り締めたあたしに、中島が話しかけてきた。
「いつも…ありがとう」
「え…あっ!ええ!…う、うん」
返事をするまでに、妙に時間がかかってしまった。
恥ずかしさの為に、中島の方を見れなかったあたしは、突然のお礼に…思わず顔を向けた。
微笑んでいる中島の顔を見ただけで、真っ赤になった。
「あ、あたしは…中島を守りたいんだ…」
と言ってから、さらに顔を真っ赤にすると、
「べ、別に〜!な、中島がた、頼りないとかじゃなくって!相手が、相手だし…。あたしが、そいつらと戦う力を持っているからで!だから、あたしが戦うわけだから!」
緊張から、妙に言葉をまくし立ててしまった。
そんなあたしの様子を、優しく見守っている中島。
「だから!」
だからが多い。
そんなあたしを見て、中島は笑うと、
「戦う力か」
呟きながら、視線をあたしから外した。
そう言えば、あたしはきちんと…乙女ガーディアンについて、話していなかった。
中島は、九鬼達のことを知っていたから。
「中島!あのねえ!」
「本当は、最初から…話すべきだったのかもしれない」
「だから…あたしは!」
中島とあたしの会話が、すれ違う。それに、気付かないあたし。
「もう…これ以上…誰も苦しまないように…。言わなきゃならなかったんだ!」
突然語尾を強め、中島はあたしを見た。
「!」
あたしは、何も言えなくなった。
今まで、中島が見せたことのない目を向けていたから。
とても、真剣で…恐い目を…していた。
あたしは、学校の帰り道を1人歩く中島を追いかけていた。
1人で、帰す訳にはいかない。
中島が化け物に拐われようとしたあの日から、あたしは常に一緒に帰るようにしていた。
本当は、人目もあるし、恥ずかしいんだけど…そんなことを気にしてる場合じゃない。
あたしは、中島を守らなくちゃならない。
その為に、乙女ガーディアンになったんだから。
両手で学生鞄の取っ手を握り締めたあたしに、中島が話しかけてきた。
「いつも…ありがとう」
「え…あっ!ええ!…う、うん」
返事をするまでに、妙に時間がかかってしまった。
恥ずかしさの為に、中島の方を見れなかったあたしは、突然のお礼に…思わず顔を向けた。
微笑んでいる中島の顔を見ただけで、真っ赤になった。
「あ、あたしは…中島を守りたいんだ…」
と言ってから、さらに顔を真っ赤にすると、
「べ、別に〜!な、中島がた、頼りないとかじゃなくって!相手が、相手だし…。あたしが、そいつらと戦う力を持っているからで!だから、あたしが戦うわけだから!」
緊張から、妙に言葉をまくし立ててしまった。
そんなあたしの様子を、優しく見守っている中島。
「だから!」
だからが多い。
そんなあたしを見て、中島は笑うと、
「戦う力か」
呟きながら、視線をあたしから外した。
そう言えば、あたしはきちんと…乙女ガーディアンについて、話していなかった。
中島は、九鬼達のことを知っていたから。
「中島!あのねえ!」
「本当は、最初から…話すべきだったのかもしれない」
「だから…あたしは!」
中島とあたしの会話が、すれ違う。それに、気付かないあたし。
「もう…これ以上…誰も苦しまないように…。言わなきゃならなかったんだ!」
突然語尾を強め、中島はあたしを見た。
「!」
あたしは、何も言えなくなった。
今まで、中島が見せたことのない目を向けていたから。
とても、真剣で…恐い目を…していた。