天空のエトランゼ〜赤の王編〜
リンネの核を斬ることに集中し過ぎた為、妹のフレアに致命傷を与えることができなかったのだ。
ティアナは動けぬ体で、上空に飛び上がったフレアを見上げた。
「に、逃がさん!」
フレアの体なら斬れると確証したクラークが、走り出した。
上空から落ちる影を斬ろうとしたが、まだ立ち上っている火柱が邪魔して、斬ることができなかった。
「勝ったとはいえないわね…。何とか退けたわ」
ティアナは立ち上がろうとしたが、足下がふらついて砂に頭から倒れそうになった。
「先輩!」
慌てて駆け寄ったジャスティンが、ティアナを受け止めた。
どうやら、リンネの核を傷付けたことで、石化の呪いが解けたようだった。
「ありがとう…。ゲイ」
ティアナは、ジャスティンに礼を言った。
「先輩!何度か言ってますけど、そっちで呼ぶの止めてもらえますか?」
ちょっと怒っているジャスティンに、ティアナは苦笑した後、
「自分の名字に、誇りを持て」
少し睨んだ。
それが、冗談だと…ジャスティンにはわからない。
「す、すいません」
素直に謝ってしまった。
それを聞いて、ティアナはまた苦笑した。
そんな2人の様子を、二本の火柱をバックにして見つめながら、クラークは両拳を握り締めていた。
(特異点が、2人…)
この瞬間、のちに伝説となるホワイトナイツの3人が初めて、揃ったことになった。
運命の歯車が、動き出した瞬間でもあった。
ティアナは動けぬ体で、上空に飛び上がったフレアを見上げた。
「に、逃がさん!」
フレアの体なら斬れると確証したクラークが、走り出した。
上空から落ちる影を斬ろうとしたが、まだ立ち上っている火柱が邪魔して、斬ることができなかった。
「勝ったとはいえないわね…。何とか退けたわ」
ティアナは立ち上がろうとしたが、足下がふらついて砂に頭から倒れそうになった。
「先輩!」
慌てて駆け寄ったジャスティンが、ティアナを受け止めた。
どうやら、リンネの核を傷付けたことで、石化の呪いが解けたようだった。
「ありがとう…。ゲイ」
ティアナは、ジャスティンに礼を言った。
「先輩!何度か言ってますけど、そっちで呼ぶの止めてもらえますか?」
ちょっと怒っているジャスティンに、ティアナは苦笑した後、
「自分の名字に、誇りを持て」
少し睨んだ。
それが、冗談だと…ジャスティンにはわからない。
「す、すいません」
素直に謝ってしまった。
それを聞いて、ティアナはまた苦笑した。
そんな2人の様子を、二本の火柱をバックにして見つめながら、クラークは両拳を握り締めていた。
(特異点が、2人…)
この瞬間、のちに伝説となるホワイトナイツの3人が初めて、揃ったことになった。
運命の歯車が、動き出した瞬間でもあった。