天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「この痛みとともに」
握りしめている拳の間から、地面に血が流れ落ちた。
ティアナは敢えて、押し返すことはしなかった。
ライトニングソードを離すと、ポセイドンは倒れている魔物達に向かって叫んだ。
「全軍撤退!」
そして、ゆっくりと歩き出した。
ティアナの横をすれ違う時、ポセイドンは最後の言葉を伝えた。
「また会おうぞ。ティアナ・アートウッド!強き武人よ」
「は、は!」
痺れている魔物達も何とか立ち上がると、もうジャスティンとクラークに見向きもしなくなった。
去っていく魔物達を、目で見送りながら、クラークは呟いた。
「勝ったのか?」
「いや…」
ジャスティンはそばで、首を横に振った。
「勝たしてくれたのさ」
「何とか…退けましたね」
「そうだな」
ランの言葉に、海の中に消えていくポセイドンの背中を見送りながら、ティアナはこたえた。
「しかし…これからが、大変ですよ」
ランは肩をすくめた後、
「人間にとっての最悪の状況が、変わった訳ではありませんから」
カードを見つめ、
「その状況を打開する光は、あまりにも小さい」
「そうだな」
ティアナは視線を、ポセイドンからジャスティン達に変えた。 何かを言い合っている2人を見ていると、自然と笑みがこぼれた。
「聞いてますか?アートウッド?」
ランは、カードを広める方法を模索しながら、話を続けていた。
「制作は任せるよ。ランマク」
ティアナは笑い、ジャスティン達の方に歩き出した。
「アートウッド!何度言ったらわかるんだ。ランマクと呼ぶな!」
「だったら、あたしもティアナでいいよ。ランマク」
何度もいうティアナに、さすがのランも頭をきた。
「どうやら…あなたとは、先にその件に関して、話して合うべきですね」
ぎろっと、ティアナの後ろ姿を睨んだが…戦い終わった戦場で、笑顔を向け合う3人を見ていると…ランは、深くため息をついた。
「やれやれ…。まあ、たまにはいいですか…。そう呼ばれるのも」
握りしめている拳の間から、地面に血が流れ落ちた。
ティアナは敢えて、押し返すことはしなかった。
ライトニングソードを離すと、ポセイドンは倒れている魔物達に向かって叫んだ。
「全軍撤退!」
そして、ゆっくりと歩き出した。
ティアナの横をすれ違う時、ポセイドンは最後の言葉を伝えた。
「また会おうぞ。ティアナ・アートウッド!強き武人よ」
「は、は!」
痺れている魔物達も何とか立ち上がると、もうジャスティンとクラークに見向きもしなくなった。
去っていく魔物達を、目で見送りながら、クラークは呟いた。
「勝ったのか?」
「いや…」
ジャスティンはそばで、首を横に振った。
「勝たしてくれたのさ」
「何とか…退けましたね」
「そうだな」
ランの言葉に、海の中に消えていくポセイドンの背中を見送りながら、ティアナはこたえた。
「しかし…これからが、大変ですよ」
ランは肩をすくめた後、
「人間にとっての最悪の状況が、変わった訳ではありませんから」
カードを見つめ、
「その状況を打開する光は、あまりにも小さい」
「そうだな」
ティアナは視線を、ポセイドンからジャスティン達に変えた。 何かを言い合っている2人を見ていると、自然と笑みがこぼれた。
「聞いてますか?アートウッド?」
ランは、カードを広める方法を模索しながら、話を続けていた。
「制作は任せるよ。ランマク」
ティアナは笑い、ジャスティン達の方に歩き出した。
「アートウッド!何度言ったらわかるんだ。ランマクと呼ぶな!」
「だったら、あたしもティアナでいいよ。ランマク」
何度もいうティアナに、さすがのランも頭をきた。
「どうやら…あなたとは、先にその件に関して、話して合うべきですね」
ぎろっと、ティアナの後ろ姿を睨んだが…戦い終わった戦場で、笑顔を向け合う3人を見ていると…ランは、深くため息をついた。
「やれやれ…。まあ、たまにはいいですか…。そう呼ばれるのも」