天空のエトランゼ〜赤の王編〜
数分後…格納庫に、静寂が戻った。

戦った戦士達の…激しい息づかいだけが、格納庫に響いていた。

「先輩…」

ジャスティンは、ゲイルの前で立ち尽くすティアナのそばに行けずにいた。

数十体の魔物を切り裂いたのに、刃こぼれ一つないライニングソードの刀身が、上空にある…傾きかけた太陽の光を反射していた。

その輝きが、より悲しく照らしているように…ジャスティンには見えた。
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