天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「先輩!」
ジャスティンは振り返ると、ティアナに自らのカードを差し出した。
「ジャスティン…」
「魔力は補充してます。途中で、体力を回復させて下さい!」
ジャスティンはそう言うと、前を向いた。
「で、でも…あなたは、どうするの」
心配そうなティアナに、ジャスティンは笑い、カードを押し付けると、
「大丈夫ですよ。体力と体の頑丈さだけが、取り柄ですから!」
一歩前に出た。
「ば、馬鹿なああ!」
ギナムは翼を広げ、羽ばたかせた。
さっきよりも、倍の羽毛が速さを増して、飛んでくる。
「馬鹿は、お前だろ!同じ攻撃しかできないのか!」
ジャスティンは、ブーメランを取り出すと、それを投げつけた。
「ジャスティン!」
「早く行って下さい!」
ジャスティンは、ギナムに向かって走り出した。
「あ…ありがとう!」
ティアナは頭を下げると、ジャスティンに背を向けて走り出した。
その様子を見ていたクラークは、フッと笑った。
「馬鹿が…」
そして、ゆっくりとカードをギナムに向けた。
「ファイヤ…」
「ぎゃあああ!」
ジャスティンの動きとブーメランに気を取られていたギナムは、右側の翼が燃え上がったことに、パニックになった。
「くらえ!」
接近したジャスティンの蹴りが、ギナムの腹を蹴った。
背中から倒れるギナム。
ブーメランは羽毛を切り落とした後、旋回して、後ろからジャスティンに戻ってきた。
「痛っ!」
ジャスティンは顔をしかめた。
戻ってきたブーメランを掴もうとして、失敗したのだ。
「本当に馬鹿だな…」
クラークは、ジャスティンの隣に来ると、手を掴んだ。
「わ、わかってたのか?」
驚くジャスティンに、クラークはため息をつくと、カードを発動させた。
「先輩の前だからって、強がりやがって…」
ギナムの攻撃を、すべて防いだ訳ではなかった。一部は、腕に突き刺さっていたのだ。それも素早く、抜いただけだった。
ジャスティンは振り返ると、ティアナに自らのカードを差し出した。
「ジャスティン…」
「魔力は補充してます。途中で、体力を回復させて下さい!」
ジャスティンはそう言うと、前を向いた。
「で、でも…あなたは、どうするの」
心配そうなティアナに、ジャスティンは笑い、カードを押し付けると、
「大丈夫ですよ。体力と体の頑丈さだけが、取り柄ですから!」
一歩前に出た。
「ば、馬鹿なああ!」
ギナムは翼を広げ、羽ばたかせた。
さっきよりも、倍の羽毛が速さを増して、飛んでくる。
「馬鹿は、お前だろ!同じ攻撃しかできないのか!」
ジャスティンは、ブーメランを取り出すと、それを投げつけた。
「ジャスティン!」
「早く行って下さい!」
ジャスティンは、ギナムに向かって走り出した。
「あ…ありがとう!」
ティアナは頭を下げると、ジャスティンに背を向けて走り出した。
その様子を見ていたクラークは、フッと笑った。
「馬鹿が…」
そして、ゆっくりとカードをギナムに向けた。
「ファイヤ…」
「ぎゃあああ!」
ジャスティンの動きとブーメランに気を取られていたギナムは、右側の翼が燃え上がったことに、パニックになった。
「くらえ!」
接近したジャスティンの蹴りが、ギナムの腹を蹴った。
背中から倒れるギナム。
ブーメランは羽毛を切り落とした後、旋回して、後ろからジャスティンに戻ってきた。
「痛っ!」
ジャスティンは顔をしかめた。
戻ってきたブーメランを掴もうとして、失敗したのだ。
「本当に馬鹿だな…」
クラークは、ジャスティンの隣に来ると、手を掴んだ。
「わ、わかってたのか?」
驚くジャスティンに、クラークはため息をつくと、カードを発動させた。
「先輩の前だからって、強がりやがって…」
ギナムの攻撃を、すべて防いだ訳ではなかった。一部は、腕に突き刺さっていたのだ。それも素早く、抜いただけだった。