天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「高木麻耶の妹…高木真由か」
彼女を訪ねる為に、輝は一年のクラスが並ぶ…中央校舎二階に来ていた。
自分のクラスもそこにあるとはいえ、別のクラスの女の子を見に行くっていうのは、緊張する。
「ここか」
真由がいると思われる教室の扉に背中をつけ、横目で覗こうとしている輝の姿は…。
「まるで、不審者だな」
突然声がして、輝は慌てて振り向いた。
そこに立つのは、ショーカットの女だった。妙に短いスカートからすらっと伸びた足が、健康的である。
「ゲッ!梨々香」
思わず顔をしかめた輝の反応が、気に入らない梨々香は細長い足で、輝の股間を蹴り上げた。
「キャイン!」
子犬のような声を上げて、輝は一瞬飛び上がっ後、その場で踞った。
「な、何を…するんだよ…」
踞りながらも、輝は梨々香を見上げた。
「フン!」
梨々香は鼻を鳴らすと、腕を組み、
「あんた!ばあ〜かじゃない」
数秒だけ見下ろすと、輝の耳を掴み、強引に引っ張り上げた。
「い、痛い!」
「こっちに来な!」
そして、廊下を歩き、渡り廊下から西校舎へと入った。
視聴覚室や理科室がある西校舎には、あまり人がいない。
さらに、西校舎を上に上がった。四階から上は現在、実質使われていなかった。
四階の廊下に入ると、梨々香は、防衛軍が仕掛けている監視カメラが残っているかをチェックした。
哲也の死により、大月学園の防衛軍は解体し、目立つカメラはすべて、生徒達に撤去された。
しかし先日、舞が使ったように、隠されたカメラは未だに撤去されていなかった。
その理由は、生徒達の安全を確保する為と、防犯の為だった。まあ…一部、設置場所に疑問が残るところもあるけど。
監視カメラがないことを確認すると、梨々香は輝の耳から手を離し、大きく深呼吸した直ぐ様、
「てめえは、馬鹿か!」
回し蹴りを輝の尻に叩き込んだ。
「ヒイイ!」
今度は、馬の鳴き声のような声を出し、飛び上がる輝。
彼女を訪ねる為に、輝は一年のクラスが並ぶ…中央校舎二階に来ていた。
自分のクラスもそこにあるとはいえ、別のクラスの女の子を見に行くっていうのは、緊張する。
「ここか」
真由がいると思われる教室の扉に背中をつけ、横目で覗こうとしている輝の姿は…。
「まるで、不審者だな」
突然声がして、輝は慌てて振り向いた。
そこに立つのは、ショーカットの女だった。妙に短いスカートからすらっと伸びた足が、健康的である。
「ゲッ!梨々香」
思わず顔をしかめた輝の反応が、気に入らない梨々香は細長い足で、輝の股間を蹴り上げた。
「キャイン!」
子犬のような声を上げて、輝は一瞬飛び上がっ後、その場で踞った。
「な、何を…するんだよ…」
踞りながらも、輝は梨々香を見上げた。
「フン!」
梨々香は鼻を鳴らすと、腕を組み、
「あんた!ばあ〜かじゃない」
数秒だけ見下ろすと、輝の耳を掴み、強引に引っ張り上げた。
「い、痛い!」
「こっちに来な!」
そして、廊下を歩き、渡り廊下から西校舎へと入った。
視聴覚室や理科室がある西校舎には、あまり人がいない。
さらに、西校舎を上に上がった。四階から上は現在、実質使われていなかった。
四階の廊下に入ると、梨々香は、防衛軍が仕掛けている監視カメラが残っているかをチェックした。
哲也の死により、大月学園の防衛軍は解体し、目立つカメラはすべて、生徒達に撤去された。
しかし先日、舞が使ったように、隠されたカメラは未だに撤去されていなかった。
その理由は、生徒達の安全を確保する為と、防犯の為だった。まあ…一部、設置場所に疑問が残るところもあるけど。
監視カメラがないことを確認すると、梨々香は輝の耳から手を離し、大きく深呼吸した直ぐ様、
「てめえは、馬鹿か!」
回し蹴りを輝の尻に叩き込んだ。
「ヒイイ!」
今度は、馬の鳴き声のような声を出し、飛び上がる輝。