天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「さあ〜行くぞ」
大月学園前に到着した二台のバス。
そこに乗り込む30人の生徒。
「結構、多いですね」
輝は、集まった生徒の数に驚いていた。
「少ない方よ」
輝のそばに来たさやかが、小声で囁くように言った。
「え」
輝はまた、驚いた。
「今回は…遊びじゃない。だから、合宿の生活に堪えられるくらいのレベルに達していない生徒は、連れて行けない」
さやかは、ため息をついた。
「そんな危ない場所ならば…俺達だけでよかったのにな」
高坂が、2人の後ろに立ち、バスに乗り込んで行く生徒達を見つめた。遊びではないことを表すように、各々に武器を携帯していた。
「仕方ないわよ。校長達の全滅から、一個小隊は連れていくのが、決まりになったから」
さやかはため息混じりに、説明した。
「でも、あの中に…行きたくないという人はいないんですよね」
輝は、前田に参加拒否を願い出たが、一笑のもとに却下されていた。
「一応…島での働きが優秀なものには、特典があるから。飛び級で、いきなり卒業もできるし、もしくは…卒業までの学費免除の特典もある。今は、防衛軍がきちんと機能していないから、飛び級卒業にメリットはないから、目当ては学費免除じゃないかしら」
三人のもとに、後ろから緑が来て、参加したくないと思っている輝の頭を小突いた。
「あたし達は、絶対行かなくちゃならないのよ。学園情報倶楽部の宿命よ」
「情報倶楽部は、ボディカードじゃないでしょ!」
頭を押さえながら、輝が言うと、
「どっちかというと人柱ね」
さやかが笑いながら、ウィンクした。
「え!」
思い切り嫌な顔をする輝の襟を後ろから掴むと、緑は高坂に頭を下げた。
「部長。あたし達は、向こうのバスなので」
先頭のバスに、緑と輝…それに、さやかが乗り込む。
「現地で、お会いしましょう」
「ああ」
高坂は頷いた。そして、自分が乗り込むバスを見上げた。
(幾多流はいないな…。勝手に、現地に向かったか)
大月学園前に到着した二台のバス。
そこに乗り込む30人の生徒。
「結構、多いですね」
輝は、集まった生徒の数に驚いていた。
「少ない方よ」
輝のそばに来たさやかが、小声で囁くように言った。
「え」
輝はまた、驚いた。
「今回は…遊びじゃない。だから、合宿の生活に堪えられるくらいのレベルに達していない生徒は、連れて行けない」
さやかは、ため息をついた。
「そんな危ない場所ならば…俺達だけでよかったのにな」
高坂が、2人の後ろに立ち、バスに乗り込んで行く生徒達を見つめた。遊びではないことを表すように、各々に武器を携帯していた。
「仕方ないわよ。校長達の全滅から、一個小隊は連れていくのが、決まりになったから」
さやかはため息混じりに、説明した。
「でも、あの中に…行きたくないという人はいないんですよね」
輝は、前田に参加拒否を願い出たが、一笑のもとに却下されていた。
「一応…島での働きが優秀なものには、特典があるから。飛び級で、いきなり卒業もできるし、もしくは…卒業までの学費免除の特典もある。今は、防衛軍がきちんと機能していないから、飛び級卒業にメリットはないから、目当ては学費免除じゃないかしら」
三人のもとに、後ろから緑が来て、参加したくないと思っている輝の頭を小突いた。
「あたし達は、絶対行かなくちゃならないのよ。学園情報倶楽部の宿命よ」
「情報倶楽部は、ボディカードじゃないでしょ!」
頭を押さえながら、輝が言うと、
「どっちかというと人柱ね」
さやかが笑いながら、ウィンクした。
「え!」
思い切り嫌な顔をする輝の襟を後ろから掴むと、緑は高坂に頭を下げた。
「部長。あたし達は、向こうのバスなので」
先頭のバスに、緑と輝…それに、さやかが乗り込む。
「現地で、お会いしましょう」
「ああ」
高坂は頷いた。そして、自分が乗り込むバスを見上げた。
(幾多流はいないな…。勝手に、現地に向かったか)