天空のエトランゼ〜赤の王編〜
炎の魔神である浩也に、その攻撃は無意味だったが、彼の魔力を暴走させた。
「フ、フレア!」
その時、森の木々が付け根から反り返ってできた風の道を通ってくるものがいた。
アルテミアだ。
「うおおおっ!」
アルテミアの服装が、変わった。燃えるような赤いジャケットを羽織ると、空中で体を捻り、回し蹴りを幾多の前にいる女に叩き込もうとした。
「母さんに何をする!」
しかし、その前にいた浩也も後ろから迫るアルテミアに、回し蹴りで応酬した。
「赤星!」
「母さんを!傷付けるな!」
2つの炎を纏った蹴りがぶつかり合い…火柱を発生させた。
森の中の隙間にいたことが幸いとなり、火柱は木々に燃え移ることはなかったが、島のどこからでも目にすることができた。
そんなことよりも、二人の蹴りがぶつかり合った波動により、島全体がまるで地震が起こったように揺れ、震動がそこにいるものすべてに伝わった。
「それで、いいの」
結界の向こう…合宿所の食堂で、怪我人が出た場合を想定し、待機しているリンネがにやっと笑った。
「偽りの平穏が終わる…」
ざわめく心を抑えながら、椅子に座り直した。
「そして、偽りの生活も…。いよいよ…復活の日は近い」
「フ、フレア!」
その時、森の木々が付け根から反り返ってできた風の道を通ってくるものがいた。
アルテミアだ。
「うおおおっ!」
アルテミアの服装が、変わった。燃えるような赤いジャケットを羽織ると、空中で体を捻り、回し蹴りを幾多の前にいる女に叩き込もうとした。
「母さんに何をする!」
しかし、その前にいた浩也も後ろから迫るアルテミアに、回し蹴りで応酬した。
「赤星!」
「母さんを!傷付けるな!」
2つの炎を纏った蹴りがぶつかり合い…火柱を発生させた。
森の中の隙間にいたことが幸いとなり、火柱は木々に燃え移ることはなかったが、島のどこからでも目にすることができた。
そんなことよりも、二人の蹴りがぶつかり合った波動により、島全体がまるで地震が起こったように揺れ、震動がそこにいるものすべてに伝わった。
「それで、いいの」
結界の向こう…合宿所の食堂で、怪我人が出た場合を想定し、待機しているリンネがにやっと笑った。
「偽りの平穏が終わる…」
ざわめく心を抑えながら、椅子に座り直した。
「そして、偽りの生活も…。いよいよ…復活の日は近い」