天空のエトランゼ〜赤の王編〜
逃げた刹那に止めを刺す為に校舎に入った加奈子は、廊下に佇む…静かな威圧感を持つ白い乙女ソルジャーに、戦慄を覚えていた。
関わってはいけない。
本能がそう告げていたが、加奈子のプライドが逃げようとする足を止めた。
(あたしは…)
加奈子の脳裏に、強大な敵を目の前にしても、逃げずに立ち向かう…九鬼の姿がよみがえった。
(あいつに、負けたくない!)
加奈子は、歯をくい縛り、右手を突きだそうとした。
(あたしは…逃げない!)
乙女ケースを握り締め、突きだす数秒が…加奈子には、とても長い時間に思えた。
関わってはいけない。
本能がそう告げていたが、加奈子のプライドが逃げようとする足を止めた。
(あたしは…)
加奈子の脳裏に、強大な敵を目の前にしても、逃げずに立ち向かう…九鬼の姿がよみがえった。
(あいつに、負けたくない!)
加奈子は、歯をくい縛り、右手を突きだそうとした。
(あたしは…逃げない!)
乙女ケースを握り締め、突きだす数秒が…加奈子には、とても長い時間に思えた。