天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「は!」
乙女ブラックを凌駕する速さで、真由を翻弄する乙女プラチナとなった理沙。
「ちょこまかと!」
ジャングル内で戦うのを避ける為に、西北部の草原を決戦の場に選んだ理沙は、スピードを生かした戦略を選んでいた。
「なめるな!」
あまりの速さに、自らの拳が届かないことに苛立ちを覚えながらも、真由は両手を真横に突きだした。
すると、竜巻が発生し、真由を中心にして、一気に周囲を吹き飛ばす。
「甘い!」
「何!?」
頭上から声がして驚いた真由が、顔を上げるより速く、理沙の蹴りが炸裂した。
竜巻の中心は、無風状態である。理沙は、真由が攻撃に移る寸前に、彼女の頭上に飛んでいたのだ。
「な!」
しかし、今度は理沙が絶句する番だった。
空気の壁が発生し、真由の蹴りの衝撃を吸収したのだ。
「人間に味方する愚かな女神よ!貴様の所業も、万死に値するわ!」
真由は広げていた腕を、真上に向けようとした。
その時、竜巻の壁を切り裂いて、無数光のリングが姿を見せた。
「チッ」
リングの一つが、真由の頬を切った。
その隙に、理沙は空気の壁を蹴って宙に飛び上がった。
「逃がすか!」
真由の目が赤く輝くと、無数の光のリングが砕け散った。
その瞬間を狙って、竜巻の壁を貫通するものがあった。
「ルナティックキック三式!」
回転し、ドリルと化した体をムーンエナジーで覆うことで、竜巻による鎌鼬から身を守りながらの九鬼の蹴りが、真由の胸元にヒットした。
「う!」
真由が顔をしかめると、竜巻が消えた。
「今だ!」
九鬼は着地を同時に、後方に回転し、再び助走をつけると、真由に向かって飛んだ。
「真弓!こいつの弱点は、胸だ!」
「わかった!」
前方から九鬼。そして、後ろからは、理沙が飛んだ。
「ルナティックキック零式!」
九鬼の蹴りが、先程と同じところを当り、その反対側を理沙が蹴った。
サンドイッチのような格好になった真由の口から血が吐き出された。
乙女ブラックを凌駕する速さで、真由を翻弄する乙女プラチナとなった理沙。
「ちょこまかと!」
ジャングル内で戦うのを避ける為に、西北部の草原を決戦の場に選んだ理沙は、スピードを生かした戦略を選んでいた。
「なめるな!」
あまりの速さに、自らの拳が届かないことに苛立ちを覚えながらも、真由は両手を真横に突きだした。
すると、竜巻が発生し、真由を中心にして、一気に周囲を吹き飛ばす。
「甘い!」
「何!?」
頭上から声がして驚いた真由が、顔を上げるより速く、理沙の蹴りが炸裂した。
竜巻の中心は、無風状態である。理沙は、真由が攻撃に移る寸前に、彼女の頭上に飛んでいたのだ。
「な!」
しかし、今度は理沙が絶句する番だった。
空気の壁が発生し、真由の蹴りの衝撃を吸収したのだ。
「人間に味方する愚かな女神よ!貴様の所業も、万死に値するわ!」
真由は広げていた腕を、真上に向けようとした。
その時、竜巻の壁を切り裂いて、無数光のリングが姿を見せた。
「チッ」
リングの一つが、真由の頬を切った。
その隙に、理沙は空気の壁を蹴って宙に飛び上がった。
「逃がすか!」
真由の目が赤く輝くと、無数の光のリングが砕け散った。
その瞬間を狙って、竜巻の壁を貫通するものがあった。
「ルナティックキック三式!」
回転し、ドリルと化した体をムーンエナジーで覆うことで、竜巻による鎌鼬から身を守りながらの九鬼の蹴りが、真由の胸元にヒットした。
「う!」
真由が顔をしかめると、竜巻が消えた。
「今だ!」
九鬼は着地を同時に、後方に回転し、再び助走をつけると、真由に向かって飛んだ。
「真弓!こいつの弱点は、胸だ!」
「わかった!」
前方から九鬼。そして、後ろからは、理沙が飛んだ。
「ルナティックキック零式!」
九鬼の蹴りが、先程と同じところを当り、その反対側を理沙が蹴った。
サンドイッチのような格好になった真由の口から血が吐き出された。