天空のエトランゼ〜赤の王編〜
「こ、この生徒が!?ば、馬鹿な」
リンネに言われても、非力そうな浩也にそんな力があるとは思えなかった。
「ほ、本当よ!」
足を引きずりながら、浩也との距離を少し縮め、さらに怯えながらも、まくし立てた。
「早く!早く!撃って!」
その狼狽する声に、浩也ははっとした。
「お、お前は!?」
浩也の頭に、フレアとの最後が浮かんだ。突然、目の前に現れて、フレアに襲いかかった女。
「うおおっ!」
浩也はリンネを睨みながら、咆哮した。
次の瞬間、リンネの体が燃え上がった。
「な」
その様子に、唖然としたのは…浩也だけではなかった。
周りにいた司令官達も驚きながらも、次の動作に移っていた。勿論、攻撃である。
銃弾が浩也を襲った。リンネに目をやっていた為に、反応が遅れた。
銃弾はすべて当たり、新しい玉を装填する間に、小刀を持った忍者達が無軌道で、浩也の前や後ろを通り過ぎた。
至るところが斬れ、鮮血が舞った。
「え」
浩也には、訳がわからなかった。なぜ…攻撃されているのか。
炭になったリンネは、仰向けになりながらも、にやりと笑っていた。
そして、リンネや浩也達から少し離れた場所に、刈谷が木陰で佇んでいた。
「我々の炎は、あなたのもの。ご命令とあらば…あなたさえも燃やしてみせましょう」
刈谷は、深々を頭を下げた。
リンネに点いた炎は、自ら発火したのではなく、刈谷が放ったものだった。
「魔神を退治せよ!」
ほとんど無抵抗な浩也に、次々に攻撃をしかける忍者部隊。
(そうよ!それでいい!攻撃を続けなさい)
リンネは笑っていた。
(そして、お前は…人間を殺すのよ!そうすれば、例え…赤星浩一が復活したとしても…以前のようにはなれない。守れなかった罪の次は、自らの血塗られた手を恨むがいい!その時こそ…)
リンネの体が、完全に崩れ落ちたとほぼ同時に、浩也は叫んだ。
魔力が上がり、炎が全身を包んだ。
銃弾は、当たる前に蒸発し…小刀の先は、融けて落ちた。
リンネに言われても、非力そうな浩也にそんな力があるとは思えなかった。
「ほ、本当よ!」
足を引きずりながら、浩也との距離を少し縮め、さらに怯えながらも、まくし立てた。
「早く!早く!撃って!」
その狼狽する声に、浩也ははっとした。
「お、お前は!?」
浩也の頭に、フレアとの最後が浮かんだ。突然、目の前に現れて、フレアに襲いかかった女。
「うおおっ!」
浩也はリンネを睨みながら、咆哮した。
次の瞬間、リンネの体が燃え上がった。
「な」
その様子に、唖然としたのは…浩也だけではなかった。
周りにいた司令官達も驚きながらも、次の動作に移っていた。勿論、攻撃である。
銃弾が浩也を襲った。リンネに目をやっていた為に、反応が遅れた。
銃弾はすべて当たり、新しい玉を装填する間に、小刀を持った忍者達が無軌道で、浩也の前や後ろを通り過ぎた。
至るところが斬れ、鮮血が舞った。
「え」
浩也には、訳がわからなかった。なぜ…攻撃されているのか。
炭になったリンネは、仰向けになりながらも、にやりと笑っていた。
そして、リンネや浩也達から少し離れた場所に、刈谷が木陰で佇んでいた。
「我々の炎は、あなたのもの。ご命令とあらば…あなたさえも燃やしてみせましょう」
刈谷は、深々を頭を下げた。
リンネに点いた炎は、自ら発火したのではなく、刈谷が放ったものだった。
「魔神を退治せよ!」
ほとんど無抵抗な浩也に、次々に攻撃をしかける忍者部隊。
(そうよ!それでいい!攻撃を続けなさい)
リンネは笑っていた。
(そして、お前は…人間を殺すのよ!そうすれば、例え…赤星浩一が復活したとしても…以前のようにはなれない。守れなかった罪の次は、自らの血塗られた手を恨むがいい!その時こそ…)
リンネの体が、完全に崩れ落ちたとほぼ同時に、浩也は叫んだ。
魔力が上がり、炎が全身を包んだ。
銃弾は、当たる前に蒸発し…小刀の先は、融けて落ちた。