【あの親にしてこの娘あり】

「見なきゃ、もうご飯作らないから~」

言うだけ言って、フリーダムな母はクローゼットを漁りだしました。


その後姿を見ながら、なぜか私は母を鈍器で殴りたくなる衝動に駆られましたが、川に溺死体で浮かんで新聞の1面に載りたくなかったので、妄想に留めておくことにしました。


「ふんっ~ふふっふ♪ふふっふふっふっふん♪~」
(おっ~ひる休みはうっきうきうぉっちん★)


私がそんな妄想をしている最中、母は某番組の命とも呼べるテーマ曲を5フレーズほど鼻歌で熱唱し服を選び終わりました。


「これなんてどうかなぁ~」

それは綺麗なブルーのパーティドレス。
確かにドレスは綺麗なんですが・・・・


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