姪は叔父さんに恋してる


「あまり、オジサンをドキドキさせるんじゃない…。」


「……ッ!!」

赤面必至。

だってそれを言った叔父さんは…まるでウブな中学生みたいに顔を赤くして、なるべく私の脚を見ないように目を逸らしているのだから。

叔父さんがいかに純粋であるかが分かって、叔父さんがいかに可愛いかが思い知らされて、

こんな素敵な叔父さんは、絶対に風俗店とかのやましい場所に入れるわけがないと確信した。

その思いが強い分、忘れたいのにさっきのキャッチへの憎悪が増す。
次に絡まれたら刺してやる。


やっぱり叔父さん、大好きだ。
護りたいって切に思う。

でもそれを伝えたら叔父さんはきっと困るだろうね。
叔父さんのほうが年上なのに。

…でも、見れば見るほど惚れ惚れしてしまう叔父さんの姿に、私自身疑心暗鬼なのは間違いなかった。

だってこんなに純粋な叔父さんが私に隠し事するなんて、全く思えないからだ。


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