姪は叔父さんに恋してる


華実先輩の時と言い叔父さんと言い、やっぱり二人は繋がりがあるんだろうか。

不安はすぐ解消するが吉。


「ねえ叔父さん。」

「ん?」



「私に何か隠してることない?」



どうだ。これで。

探るように、下から叔父さんを見上げる。
上目遣いと形容出来るけど、そんな生易しいものじゃなくて、詮索。

私、独占欲強いんだ叔父さん。怒らないでね。
そう言い訳しながら。

「…………。」

今度は叔父さんは、目を逸らさなかった。
ただキョトンとして、私の言葉の意味をよく整理している様子。

こっちも見つめ返す。

「どう?」

「…………。」


叔父さんはふいに、落ち着いた面持ちを取り戻した。

目力が強い、と感じる。
流石だ叔父さん。


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