姪は叔父さんに恋してる
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「こんにちはー!
智子伯母さん来たわよー!」
インターホンも鳴らさず、智子伯母さんは扉の前で元気な挨拶をした。
二階にいる私にも聞こえるからその声量は相当のもの。
すぐに「はーい。」とお母さんが玄関に駆けていく。
ずっと部屋にこもっているのも勿体無い気がするから、私も挨拶だけしようと一階に下りることにした。
ふと、ケータイに目をやる。
着信は無いまま。
今更何を期待してるんだか…。
「…トモミくん、また叔父さんの着信運んできてよ…。」
意味ないことも呟きたくなる。
足が止まりかけていた時、
「八智絵ー!
伯母さんに挨拶なさーい!」
伯母さんにも負けないお母さんの声が。
やっぱり姉妹なんだな、と感心すら覚える。
まさか叔父さんも大声出せるんだろうか、なんて。