姪は叔父さんに恋してる
「八智絵の寝顔を見るのは赤ん坊の時以来だったから、見入ったよ…。
八智絵は昔から変わらなくて、可愛かった。」
「……っ……。」
可愛い、と言われて私は思わず赤面。
さっきまでの深刻な話から脱線してきたなと思っていれば、笑みを浮かべつつあった叔父さんが急に無表情になる。
本当の“答え”はこの後だった。
「だが八智絵の無防備な姿を見ている内…、
衝動的に俺は“八智絵の身体に触れたい”と思った。」
叔父さんが一歩近付く。
そして手を伸ばして、
「…っ!」
指先で、私の胸に触れた。
咄嗟に理解した。
叔父さんの言った“触れたい”とは、腕や頭ではなく、私の服の下。
胸や脚や、そのもっと“奥”すら意味している。
でも言葉を理解しても、叔父さんの考えは理解出来なかった。
“あの”叔父さんが私に触れたいということが、どういう意味なのか。