姪は叔父さんに恋してる


「俺は八智絵に殺されるなら何の未練も無い。…だが八智絵が死ぬことだけは、俺には耐えられないんだ…。

お願いだから…死ぬだなんて言わないでくれ……。」


「あ…………。」


叔父さん、泣きそう…。

初めて見る表情に、私はひどい罪悪感と…、幸福感を抱く。
こんなに叔父さんが私のことを想っていてくれてたなんて…。

嬉しすぎて、私まで…、また泣きそう。


そうしてだんだんと、私の中で叔父さんからの告白が実感へと変わっていって、

「…叔父さん、私…、自惚れていいの…?
叔父さんに大事にされてるって……、愛されてるって、信じていいの…?」

その場から飛び出してしまいたくなった。
叔父さんの胸に飛び込んで、ギュッと抱きしめて、うんと甘えて。

それを可能にするスイッチは、



「おいで、八智絵。」



叔父さんの、たった一言。


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