姪は叔父さんに恋してる


ぷつん。


「叔父さん…っ!!」


私を留めるものなんて、何ひとつなかった。


今まで躊躇っていた体は何とも素直に、叔父さんの大きく広げられた両腕の中に収まる。

「叔父さん…好き…!!今まで私っ、ずっと我慢してたんだよ…っ!」

「ああ。伝わったよ八智絵。ありがとう…大好きだ。」

今までどんなに叔父さんに触れても晴れなかった心のモヤモヤが、すぅっと消えていく。

涙に姿を変えて、私の目から溢れ出す。
緊張の糸が切れたみたいに。


「叔父さん…、もう、嘘は無しよ…?
私もう、二度と叔父さんを…っ、手放さないからね…!?今更取り消し、効かないからねっ?」

声、震えるな。
まだ早い。叔父さんにちゃんと、全部言わせてからじゃないと。

「八智絵こそ…、叔父さん以外の男なんて見ては駄目だ。
世間体なんて関係無い。八智絵を愛しいと思う気持ちが…罪なわけないんだ。」


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