姪は叔父さんに恋してる
私を落ち着かせるためか、叔父さんが背中をポンポンと叩いてくれる。
口調も、今の色っぽい調子から一変。
いつもの温かな声になる。
「八智絵。三親等という言葉を知っているね?叔父さんと八智絵の関係はそれに当たる。
…法律では、三親等以内の結婚は認められていないんだ。それでも…、」
それは叔父さんからの最後の確認だった。
法律の問題で結婚出来なくても、…夫婦になれなくても、傍にいてくれるかという…。
そんなの決まってる。
「結婚なんかしなくていい。叔父さんがずっと私の傍にいてくれるなら…。」
叔父さんを腕で絞め殺してしまいそう。背中に回した私の腕は言わば拘束具。
叔父さん…、もう、逃がさないんだから…。